キックオフ1時間前、雨雲が立ちこめ、雷鳴が轟き、激しい雨が一時間に渡って打ち付けた。
前節も雷雨に見舞われながらも千葉を下した讃岐にとっては吉兆だったのかもしれない。
試合前のマスコットPK対決。
美しいフォームからは想像できない程ボテボテのシュートは、さぬぴーに余裕で片足セーブされる
3本勝負の結果、さぬぴーの勝利。
30分遅れで始まった試合は、ライアンの15試合目での初ゴールで幸先良く先制したものの、
後半に入るとCKから立て続けに2失点・・・。
ついこの間グランパスがCKから3失点したのを見たばかりなのだが・・・。
さらにはキープ・ドリブル・守備と奮闘した高木が何十メートルも駆け上がり左足一閃。慣れ親しんだ長良川のピッチで躍動した。
こちらは岐阜のFK時にさりげなく聞き耳を立てる高木。
2点差を付けられた岐阜は怒濤の勢いで攻め込み合計20本のシュートを放つも、シミケンのファインセーブに阻まれ1点を返すのが精一杯。
ホーム4戦勝ち無し&ここ7試合で1勝と、沼にはまった。
温和なゴール裏からもブーイングが飛んだ。
帰り際、小学生が言っていた「ちょっと調子よくても結局残留争いになる」の言葉が蒸し暑い夕立の空気のように胸に絡みついた。
CKのキッカーを務めた讃岐の原、そして岐阜の小野、審判に水を渡し、逆に渡されお互いを気遣っていたシーンが印象的だった。敵味方も審判もみんなでゲームを作り上げるんだという気持ちが伝わったいいシーンだった。