中断再開後、怒濤の4連勝で自動降格圏を抜けたグランパス。迎える相手は残留争いのライバル15位のサガン鳥栖。勝ち点22同士(グランパスは1試合未消化)だけに勝って差を付けたい。
しかし鳥栖もJリーグ屈指の2トップを補強。フェルナンド・トーレスに金崎夢生。
さらに控えには豊田陽平と破壊力は抜群。
その上セレッソ・浦和・川崎と、こちらも攻撃力を誇るクラブ相手に3試合連続無失点と守備も強固。ここ4試合7得点のジョー不在もあって、残留圏内へ這い上がるのは容易ではないように思われた。
しかし終わってみれば3-0の完勝。こんなに安心して見られたのは昨年のプレーオフ1回戦以来。
先制点は金井。あそこでニアに打てるのはとてもDFと思えないシュートセンス。そして左薬指にキス。
和泉もようやく初ゴールを決めてくれたが、あの近距離でも枠ギリギリだったのがいかにも和泉らしい。
中谷は縁起物にあやかるかのように和泉のネーム部分をスリスリ
3点目の前田は永井龍直伝のオールバックポーズ。
DF陣も強力2トップを押さえ込んで2節以来のクリーンシートでの勝利。中谷と丸山の加入によって、チャレンジ&カバーというごく基本的な約束事を久しぶりに見たような気がする・・・。
後半なかばでの途中交替が当たり前になっていた玉田も89分とほぼフル出場。年齢のことを言われることが多くなったが、攻守に渡って走り回れることを充分証明してくれた。ただ前節と併せて3回ほどあった決定機のどれか一つは決めて欲しかった。J1通算100ゴールまであと3つ。なんとかグランパスで達成してほしい!
楽しみにしていたフェルナンド・トーレスと金崎夢生はお互いに決定機を作ったものの、加入後は無得点が続く。特に気になったのはフェルナンド・トーレスが試合中誰とも言葉でのコミュニケーションを取らなかったこと。
主審と話をする時もチームメイトは誰も来ず、主張が伝わったかどうかも分からない。
下を向いている姿だけが印象に残った90分だった。
とはいえこれはフェルナンド・トーレスに限った話ではない。キム・ミンヒョクがシャビエルへのファール判定に激高した時も、止めに入ったのはグランパスの金井。鳥栖時代に1年間ともにプレーしただけの金井がなだめ、シャビエルのところへ連れて行く光景はこの日の鳥栖のチーム状態を表したように見えた。
勝利したとはいえグランパスはまだ14位。残留のためには他クラブを心配している余裕は全く無かった。残留の目安となる勝ち点40まであと5勝。好調の内に一つでも多く積み上げたい。
オマケ
攻撃時にコーナーフラッグを倒した児玉。主審と一緒に直した後もまだちょっと気になる。