「395日」
J2降格が決まった2016年11月3日から、長く険しい日々を積み重ねてきた。
フロント内での権力争い、選手の流出、補強バランスの偏り・・・、オフは全く先の見えない状態でスタートした。
フロント内部の事は1サポーターに知る由もないが、少なくとも現場には求心力のある面々が集い始めた。
優勝候補の下馬評の中、開幕戦を2-0で飾った。
ポゼッション指向を前面に出しながらも、名岐ダービーでは圧倒的に支配された。
元名古屋の選手・スタッフを多く抱える京都にも敗戦を喫した。
攻撃サッカーを標榜する一方、ゴールネットを揺らされ続けた。
カウンターサッカーには何度も煮え湯を飲まされた。
夏場に補強した選手は数試合でケガにより離脱してしまった。
昇格を争うライバルにはアディショナルタイムに勝ち点を奪われた。
それでもクラブは一年での復帰を目指した。
選手・監督は自分たちのサッカーを追求し続けた。
サポーターは心から信じた。後押しした。
辛い日、苦しい日、悔し涙を流した日、戦い方に疑問を抱いた日、ブーイングをぶつけた日、他のクラブを羨ましく思った日、声を張り上げた日、喉がかれた日、掌が真っ赤になった日、勝利に沸いた日、仲間と抱き合った日、選手の笑顔に救われた日、そんな日々を395回積み上げて、そして迎えた歓喜の日。
2017年12月3日 名古屋グランパス J1復帰。