「三度目の正直」成る。
プレーオフ準決勝、リーグ戦を3位で終えた名古屋グランパスはパロマ瑞穂陸上競技場に6位のジェフユナイテッド千葉を迎えた。
全42節を戦って、勝ち点の差は7。ホームで戦える。引き分けでも決勝へ進出できる。
それでも正直不安はかなり大きかった。名古屋のサッカーが最も通用しなかったのが千葉だったからだ。
しかし選手は監督は静かに燃えていた。借りを返すには絶好の舞台。引き分けではなく、勝って決勝へ進出する。それが全て。
前半ラストプレイでセットプレイから失点するが、
かえってそれが良かったのかもしれない。後半開始からはとにかく点を取りに行く姿勢が見違えたからだ。
後半16分に田口のゴールで追い付くと、スタジアムの空気は一変した。
千葉は焦りからかミスが増え、プレイも荒くなり、自らリズムを乱し、そして崩れた。
準決勝に進んだのは4-2といういかにもなスコアで勝利した名古屋。
もしかしたらリーグ戦で落とした6以上の勝ち点を得たかもしれない。
それにしても千葉のサポーターの気迫は凄かった。
ピッチ練習時もハーフタイムも声を出し続け、ホーム同様の雰囲気を作り出していた。敗退直後も「WIN BY ALL」の大合唱で選手を称えた。
そんな素晴らしいサポーターだけに、田口のヒーローインタビュー時のブーイングとハンドコールは残念だった。
納得のいかない判定に不満があるのは充分に分かる。それが一発勝負の大事な試合であれば尚更だ。しかしその矛先を特定の選手に向けるのは明らかな誤りだ。今は無理でもきっとそのことに気付いてくれると願いたい。
とにもかくにも、あと1つ!